エントリーシートの志望動機は何のためにあるの?
突然ですが、みなさんが就職したいと思っている企業の理由はなんでしょうか?
友人同士の話だと、給料のことや将来のことの話題で盛り上がりますよね。
ですが、このような話を面接等ではできません。
エントリーシート内で志望動機を作成する場合は、どのように書くと良いのでしょうか?
満足できる回答を作成するためには、企業側の質問の狙いを理解することが大切です。
企業はエントリーシートの志望動機を通して、以下の内容のチェックをかけています。
- 自社への志望度合いを確認する
- 早期退職しないかどうかの確認のため
- 貢献してくれる人材かどうかを確認する
自社への志望度合いや貢献してくれる人材かどうかは、志望動機以外の質問でもチェックされています。
しかし、志望動機は企業に対して、「なぜ自社を選んだのか」という回答をする項目になります。
ここで明確な内容が作成できていないと、志望度が低いと見なされてしまうでしょう。
志望する業界によっては、同業他社が複数ある中でエントリーシートを送ることになります。
他の企業との違い、という部分をチェックするには重要な質問であることが理解できるでしょう。
また、もう一つの狙いは、早期退職防止にあります。
アルバイトも同じですが、人材を育成して仕事に従事してもらうには、時間とお金がかかりますよね。
社員として雇用するならば、尚更経理的な側面が強く出てきます。
お金をかけて教育しているのに、早い段階で退職してしまってはどうでしょうか?
企業側の立場からすると、コスト面のダメージが大きいですよね。
その結果、長く働いてくれる学生なのかという判断をするために、志望動機を作成してもらうのです。
志望度が低かったり、適当に作成したりした内容だと、採用担当者はすぐに分かります。
企業の離職率にも関わることですから、どの企業においても手を抜かずに作成するように心がけましょう。
エントリーシートの志望動機が思いつかない~考えられる原因~
エントリーシートを作成していると、スムーズに志望動機が思いつく企業もあれば、そうでない企業も出てきます。
なぜ、志望動機が思いつかない状態になってしまうのでしょうか?
この状態になってしまうのには、3つの原因があります。
- 自己分析・企業分析の不足
- そもそもの企業選びが適切でない
- 企業へのプラスイメージ、憧れが強い場合
どれも、就活の初期段階では誰もが陥ってしまう内容になりますよね。
それぞれの内容を詳しく見てみましょう。
自己分析・企業分析の不足
まずは、自己分析や企業分析が不足している場合で、情報が足りないためにアピールが思いつかないことです。
自分をアピールするにしても、アピール先の企業の特徴が分からなければ、ニーズに合った内容で攻めることができません。
このことは、自分のアピールでも同様でしょう。
これは、意外と困っている人が多い内容でもあります。
そもそもの企業選びが適切でない
2つ目は、自分に合った企業でないのに、応募をしようとしていることです。
例えば、「どうしてもやりたい仕事」「関わりたい業界」というのが、誰にでもあります。
ですが、複数社応募するとなると、自分の志望とは関係のない業種や業界に応募することもあるでしょう。
応用を利かせて上手く対応できる人もいますが、自分の気持ちに素直になると、中々意識が向かないという人もいます。
従って、企業選びの段階で自分に不向きな業界や職種を志望していないかどうかも、原因の1つになり得るのです。
この問題は、就活を始めたばかりの学生だけでなく、上手くいかずとりあえず応募できる企業に応募する戦略に変えた学生に多く見られるでしょう。
確かに、本命企業の練習として、多数の起業へ応募することもありますが、全く作成できない状態になってしまうのはいけません。
仕事へのミスマッチにも繋がりますから、他の企業を探す方向にシフトチェンジした方が良いでしょう。
無理をして内容を考えるのは、応募者、企業側の双方にとってもメリットになりません。
企業へのプラスイメージ、憧れが強い場合
3つ目の原因は、企業への憧れといったプラスイメージが強すぎる場合です。
一見すると、プラスイメージは学生に良い影響を与えると考えてしまいますよね。
しかし、「憧れ」といった内容は、意外と言葉で具体的に表現するのが難しいのです。
例えば、ある人物に対しての憧れを具体的に質問した場合をイメージしてみて下さい。
「どこに憧れを感じているのか?」という質問に対して、具体的な理由を説明できるでしょうか?
志望動機の場合、中々すぐに表現できないことがあるのです。
仮に、「かっこいい」、「おしゃれなイメージがある」といった表現が出たとしても、これは表面的な内容ですから、具体的だと言えません。
まとめ
エントリーシートの志望動機について、企業側がなぜ質問として設けているのかをご理解頂けましたか?
企業側からすると、自社にとってメリットのある、長く働いてくれる人材を探しています。
特に、本当に自社で働きたいのかという意思確認をする意味で、設けられている質問だと捉えて下さい。
こちらは必ず見られる質問になりますから、適当に作成した内容では、どこの企業でもスタートラインに立てません。
シビアに考えて臨みましょう。