【エントリーシートの書き方】内容の具体化「論理的な表現」に努めよう。

内容の具体化「論理的な表現」に努めよう。



「具体化」が重視される背景とつまずく原因

エントリーシートの全体の質問に言えることですが、なるべく「具体的」に書こうとアドバイスされることが多いですよね。
しかし、具体的に書くということの本質が分からなければ、中々その書き方を身につけることはできません。
なぜ、求められるのでしょうか?
まずは、根本的な疑問を解決したいと思います。

この記事のポイント
  • 「具体化」で見られているスキルとは?
  • 多くの就活生がつまずいてしまうポイントは「変換」

今回の記事では、エントリーシート作成の中でも難しいポイントに触れることになります。
それを理解できると、少しずつ道が開けますから、自身がない人こそ必見ですよ。

「具体化」で見られているスキルとは?

そもそも具体化で求められているスキルとは、所謂「論理的な表現」になります。
論理的な表現と聞くと、「説明が上手い」、「相手に対して適切な理解を促す」といったイメージがありますよね。
まさしく、このスキルがみなさんにあるかどうかをチェックされているのです。

なぜ、具体化を重視しているのかというと、実際に働いてからのビジネスに関係してくるからです。
例えば、取引先に商品等の説明をする際、相手に商品の魅力を伝えなければなりません。
このような時に、相手に対して分かりやすい、しっかりと伝わる説明ができると、企業としては嬉しいですよね。

一方で、商品の魅力が伝わらない説明をされた場合、取引先は今後も取引をしようと考えるでしょうか?
極端な話かもしれませんが、論理的な表現の有無で様々な状況が決まってきます。
これは「ビジネススキルの基本」と捉えてもらっても構いません。
ビジネススキルの有無を、エントリーシートの段階で行っているのです。

つまり、企業にとって有益な人材であるかどうかに大きく関わるスキルになります。
そのため、多くの就活生は「具体化」を徹底するように訓練していると言って良いでしょう。

多くの就活生がつまずいてしまうポイントは「変換」

ところで、多くの就活生は具体化のどの部分でつまずくことが多いのでしょうか?
実は、ほとんどの就活生は、頭の中では「こう説明しよう」と、具体化しながら考えることができているのです。
問題は、その後です。
実際に文章化しようとした時に、頭の中のイメージを文章化できていない、「変換」ミスの発生にあるでしょう。

例えば、具体化をする際に、より理解してもらえるような言葉や数値を提示して、説明をしようとしますよね。
ですが、実際に書き始めると、頭の中のイメージ通りとは違った形で、変換・表現されてしまうのです。
この場合の指摘の内容として、「文章にしまりがない」、「何が言いたいのかが伝わらない」といったことが挙げられるでしょう。
これらの指摘を、みなさんも一度は言われたことがあるはずです。

具体化ができると、就活生自身のことを企業に知ってもらうことが可能です。
大切なのは、頭の中のイメージ、作成した内容を、実際に相手方、文面に落とすことができるようにすることです。
この変換の部分が、「具体化」のポイントですから、みなさんの思考自体が完全に悪い訳ではありません。
単純に、そのスキルを磨いていないだけだと捉えましょう。

エントリーシートの具体化で求められること~業務に関わる理論と感性~

ここで大切になるのは、エントリーシートの内容作成は、「ビジネススキル」のチェックにあることです。
これは、そもそも就活とは何のために行うのかという疑問にも関わってきます。

さらに、先程のビジネススキルに関連する内容の補足をすると、ビジネスの世界では「感情」という要素は必ず必要になるのでしょうか?
確かに、社内外で人間関係を作っていくには、コミュニケーション能力や共感性が大切になってきますよね。
ですが、取引先に商品の魅力を伝える際に、「感情的」な部分を伝えることが必須なのかというとそうでもありません。
取引の中には、開発の思いや感性に訴えるような内容を提示することがありますが、全ての取引で通用する内容でしょうか?

基本的には、論理的な説明によって進められていきますよね。
要するに、「感性に訴える」文章を作成するというのは、エントリーシートの本質とはズレがあるのです。
最低限、今回の記事を読んだみなさんは、このことに気付かなければなりません。
そのため、表現に慣れていない人であっても、まずはその論理構造をしっかりと内容に落とし込むことができるかが求められていることになります。

いくら良いアドバイスを受けていても、このことを理解した上で再構成しなければ、同じミスで中々前に進みません。
書類作成には時間が限られていますから、このようなところで止まってしまっては、他の対策に時間をかけられませんよね。
アドバイスの本当の意味は、こうした観点にあることを覚えておきましょう。

最後に

今回は、エントリーシートで重要なこと「具体化」についてお話ししました。
具体化というと分かりにくいですが、論理的な表現ができるかどうかのビジネススキルが試されていると考えるべきです。
そうなると、内容をどうすべきか、少しイメージも湧いてきますよね。
ビジネスの場面では、論理的表現が必須になりますから、感情的な文章を書いていないかどうかが、まずはここからチェックしてみましょう。

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