エントリーシートを作成前の準備編 – 通信業界のこれからはどうなってくる!?

エントリーシートを作成前の準備編 - 通信業界のこれからはどうなってくる!?



通信業界の現状を確認しよう

通信業界は、私たちが日頃利用している、インターネット回線やスマホのサービスを提供している業界になります。
これらのサービスは、利用していない人がいないくらいです。
一方で、通信業界で提供されているサービスは、民間企業が自由に行えるものでありません。
国の規制の下、サービスの提供がされているのです。
このような業界の特徴は、他の業界では見られません。

業界分析をするために、まずは通信業界の現状をおさらいしましょう。

  1. インターネットサービス・携帯電話の普及率が高い
  2. 市場規模は大きいが頭打ちの傾向がある
  3. 5Gの導入による変化

上記3つの要素は、日常のニュースでも話題になることが多いです。
より踏み込んだ形で業界事情を理解するために、詳しく内容を確認しましょう。

①インターネットサービス・携帯電話の普及率が高い

まず通信業界の現状で言えることは、個人向けサービスの普及率が圧倒的に高いことです。
スマホやインターネットを利用している人は、世代を問いません。
中には、連絡手段として、小さな子どもに持たせている人もいるくらいです。
さらに、インターネット回線のサービスを利用している家庭も多いですから、私たちは何かしらで利用しているのです。

重要なライフラインの1つとして数えられるくらいですから、業界の重要性を認識できるでしょう。
しかし、全てのサービスで高い普及率を獲得している訳ではありません。
携帯電話等の新しいサービスの普及が進む一方で、固定電話の利用率は減少傾向にあります。
全ての分野で好調ではありませんから、時代の変化とともに苦戦している分野もあることを覚えておいて下さい。

②市場規模は大きいが頭打ちの傾向がある

普及率の高さは、業績の高さのイメージに繋がります。
しかし、現在までの市場規模を確認すると、必ずしも好調だと言い切れません。
その一端を、データを参考にご説明します。
業界の売り上げを、総務省で公開されている「電気通信事業分野における市場検証に関する年次レポート(令和元年度(2019年度))で確認してみましょう。

2019年度は6兆7485億円、2018年度は6兆6665億円、2017年度は6兆6939億円になります。
過去3年分の業界売り上げを見てみると、突出している部分はありません。
数字の面から見ても、基本的に現状は横ばいで推移しているのです。
様々なサービスが提供されている一方で、なぜ停滞気味になっているのでしょうか?

その背景には、企業間の競争が激しいこと、格安スマホが登場したこと等が関係しています。
特に、携帯料金のプランに関しては、消費者からのジャッジが年々厳しくなっています。
このことに関しては、最近、国からも引き下げが求められました。
従って、サービスに対してお金を使うということに、消費者が慎重になっていることが反映されていることが分かるでしょう。

参考URL(https://www.soumu.go.jp/main_content/000707584.pdf)

③5Gの導入による変化

一方で、通信業界では「5G」の導入による新サービスやIoT、AI等への新技術への対応が進んでいます。
様々な新サービスの根本には、5Gが欠かせません。
理想の社会の実現のために、環境整備や他業界との連携が必須になるでしょう。
現状では、導入の初期段階になりますが、今後は利用エリアやサービスの拡大が可能になります。

通信業界が変化するターニングポイントとして、5Gの存在は大きいです。

通信業界の将来性は明るい?

業界の売り上げのみに注目すると、横ばいで好ましくない状態として考えてしまいます。
ですが、5Gの登場により、データ通信料におけるサービスの可能性があるのです。
そして、大切なのは「市場が横ばいである」こと。
この分析内容にあるでしょう。

市場自体が低迷しているのは、大手企業等の競争によって限界が生じていることが大きな原因です。
競争原理は、市場を活性化することに役立ちます。
しかし、競争が頭打ちになると市場の成長もストップしますから、今までの戦略で業界を伸ばすことは正しい選択になるのでしょうか?
特に、これから先人口が減少していくと、普及率の高い携帯電話の分野でも、限界が来てしまいます。

従って、通信業界の将来性は「協同する」ことがポイントになるでしょう。
例えば、大手キャリアの携帯料金プランの中には、動画配信サービスの利用ができる内容があります。
これは、他社サービスと一緒に事業を行うことで、実現した内容になるでしょう。
このことは、個人で利用するサービスの拡大を狙った戦略になるのです。

また、テレワークの普及により、安定した通信回線が企業でも求められるようになりました。
ここで、個人ターゲットの戦略から、法人をターゲットにすることも可能になるでしょう。
限界が見えている普及率は、個人に該当しても、企業レベルだと未知数の状態が多いです。

既存の戦略に捉われず、海外進出や5G等のあたらしいサービスを活用したビジネスモデルに対応できるか、という思考が求められます。
通信業界だと、固定概念はマイナスに捉えられると思って、準備を行うようにして下さい。

まとめ

通信業界の今後は、5Gの活用によって左右されます。
現状の既存サービスでは、大企業であっても市場における限界が来ています。
分野によってはマイナスになっていることもありますから、従来の戦略で業界を立て直すのは厳しいかと思われます。
それより、新技術を活かしたサービスやビジネスプランが打開策になる可能性があります。
豊富なアイディア力が必須の業界になるということを、覚えておきましょう。

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