エントリーシートを作成前の準備編 – アパレル業界のこれからはどうなってくる!?

エントリーシートを作成前の準備編 - アパレル業界のこれからはどうなってくる!?



アパレル業界の現状に迫る

ファッションに興味のある人にとって、アパレル業界は夢の業界です。
煌びやかなイメージが強い一方で、様々な状況により、大きな変化が求められた業界でもあります。
アパレル業界の現状は、どうなっているのでしょうか?

  1. 低コスト思考による消費者ニーズの変化
  2. フリマアプリやネット通販の浸透
  3. 消費者のファッションに対する出費の変化

業界の内部事情は、消費者目線からだけで見えてきません。
販売等のサービスを提供する側から、業界の実態を探っていきましょう。

①低コスト思考による消費者ニーズの変化

1つ目は、ファッションに求めるニーズの変化です。
一昔前のニーズは、「高くても品質が良い物」が主流でした。
ですが、最近のトレンドファッションや人気のショップを思い出してみて下さい。
確かに、高級ブランドのショップもありますが、比較的低コストで購入できるショップが増えています。
消費者ニーズの変化は、業界にとって必ずしも良いことになりません。

昔のニーズの根拠は、製品の品質や服飾技術の差から生まれました。
しかし、現在のファストファッションを見ると、低価格であっても品質が良く、長持ちする商品が登場しています。
大半の消費者がどちらを選ぶのかは、明白でしょう。

一方で、現在でも高級ブランドを支持して購入している人もいます。
全ての消費者が低コストよりではありませんが、ニーズが限定化されているとも言えます。
「多様なファッション」より、「選択肢の狭まったファッション」と表現できるでしょう。

②フリマアプリやネット通販の浸透

2つ目は、フリマアプリ等の登場で、店舗で直接購入する機会が減少したことです。
特にアプリを使用した売買は、個人間の取引になるため、格安で購入できる場合もあるでしょう。
その結果、店舗で直接購入しない人が増えているのです。

さらに、フリマアプリだけでなく、ネット通販の利用者が増加したことで、店舗の在り方が問われています。
この状況は、コロナ禍も相まって、さらに加速している状況です。
アパレル業界も事情を考慮し、ネット通販限定商品を販売する対応を取っています。

しかし、ネット通販で利益が出ているならば問題ありませんが、そうでない場合もあります。
その時に、店舗の継続自体が困難になるだけでなく、人件費の課題に直面することも少なくありません。
経営事情を考えると、ネット通販頼みにするのは、まだ厳しい面があるのです。

③消費者のファッションに対する出費の変化

3つ目は、消費者がファッションにかけるお金が、業界に影響していることです。
内閣府の調査『日本経済2018-2019』内における「家計の消費行動の変化」では、以下の分析がされています。
それは、「消費者全体の支出が減少していること」と「ファッションにお金をかける人が減っていること」です。
ファッションは今、優先度の高い出費とは言えないのです。
これには、不景気の影響が大きく関係しています。

さらに、コロナによる収入減の状況から、安易に服を購入できない人も多々いるでしょう。
ファッションは「生活必需品」でなく「娯楽」として考えられるようになったのです。
アパレル業界は、身近な業界でなく遠い存在になったといっても過言ではありません。

このように、アパレル業界は景気の変動の影響を大きく受ける他、予想不可能なダメージを受けてしまっています。
上記の視点から現状を考えた場合、就活生にとって厳しい状況になると言えるでしょう。

参考URL(https://www5.cao.go.jp/keizai3/2018/0125nk/n18_2_2.html)

アパレル業界の将来性や今後の動向は?

ここからは、アパレル業界の将来性や今後の動向ついて考えていきましょう。
アパレル業界は、今でこそ「娯楽」の意味合いがあります。
ですが、服や関連商品は、私たちの生活に欠かせない物です。
従って、業界自体が将来的になくなることはありません。

しかし、消費者からのニーズが減少すると、市場全体が縮小傾向になることは間違いありません。
従来の業界イメージから考えると、人気に陰りが見えてくるでしょう。
また、予想外に地味な業務も多いため、理想と現実のギャップに驚いてしまう学生が多いのも業界の特徴です。
志望している分野や業務に本当に向いているか、適正面のマッチングも大切にするようにして下さい。

さらに、アパレル業界の今後を考える上で、ある出来事が予想されます。
それは、企業間の顧客獲得競争の激化です。

今でも、ブランドやメーカー同士で消費者の奪い合いが避けられません。
それが、購入ニーズの低下やファッションの思考変化により、益々厳しい状況になることが予想できるでしょう。
そのため、業界自体の将来性や今後を見据えることも大切ですが、志望する企業の将来性を考えることも求められます。

いかに顧客を獲得できるか。
買い物に関連する全てのサービスにおいて、どのような付加価値が付けられるかが、就活生に求められる視点になるでしょう。
業界内で企業が存続するためのアプローチが、若い人材に求められる要素であることを念入りに確認すべきです。

まとめ

アパレル業界は、非常に変動しやすい業界です。
それは、経済状態に限らず、消費者の思考にも捉われますから、分析が難しいとも考えることができます。
さらに、低コスト問題は多くの企業が頭を抱えており、その打開策を見出せなければ現状の打開ができません。
将来性の見極めが難しい状況ですから、下調べは業界に限らず、企業ごとに徹底して行うようにしましょう。

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