現在の飲食業界の状況は?
現在の飲食業界は、コロナ禍で大ダメージを受けています。
飲食業界は、私たちの「食生活」に密接に関係する業界です。
しかし、非常事態宣言等の休業・営業自粛の影響で、経営難に陥っている企業、店舗は少なくありません。
就活における飲食業界の状況を知るためには、以下の内容を確認しておきましょう。
- オリンピックに向けて好調でもあった業界
- コロナ禍の影響で一転、苦戦する事態に
「現状が良くない」ということは、誰もが知っている事実です。
これから立ち直るためにも、何が大切になるのでしょうか?
それを探るためにも、まずは、これまでの経緯をご確認下さい。
①オリンピックに向けて好調でもあった業界
コロナ禍の前までは、日本はオリンピックに向けて準備ムードが漂っていました。
その流れに乗って好調を予想されていたのは、飲食業界だったことを覚えているでしょうか?
なぜかと言うと、世界規模のイベントであるオリンピックには、国内外を問わず、数多くの観光客が東京を訪れるからです。
特に、インバウンドの影響を期待していたこともあり、各店舗が準備に追われていたでしょう。
そのため、感染拡大以前は期待度の高い、好調の業界であったと言えます。
しかし、コロナの発生によって、その状況がガラリと一変しました。
②コロナ禍の影響で一転、苦戦する事態に
コロナ禍の影響で、飲食店の休業や倒産・閉業が相次ぐことになりました。
打撃が大きかった背景には、「ステイホーム」や緊急事態宣言、そもそも飲食店に行くこと自体を自粛してしまう行動が関係しています。
飲食業界は、店舗にお客さんが来てもらうことが前提の業界ですから、その足が途絶えてしまうと中々業績を伸ばせません。
このことは、個人経営の店舗だけでなく、大手企業のチェーン店にも言えることです。
客足が回復している店舗であっても、経営が厳しいという状況に変わりありません。
飲食業界に限らず、国から持続化給付金等の対策が取られました。
給付金が出たことによって、何とか経営を維持している企業も多いでしょう。
ですが、給付金等の情報が出たのは、感染拡大が広まりしばらく経った頃です。
そこまで経営が持たず、手遅れになってしまった店舗も数多くありました。
その結果、従業員の雇用を維持できなかったという店舗もあったでしょう。
大企業のチェーン店でも、業績が下方修正だったり、店舗縮小を余儀なくされたりしています。
その影響で、内定が取り消しになってしまい、ショックを受けた学生もいます。
例え志望したとしても、内定取り消しの不安が考えられる場合は、学生側としても積極的に応募したい動機になりません。
飲食業界は、全体的に厳しい状況であると捉えるのが正しいでしょう。
今後の飲食業界~就活生はどこに注目すべき?~
先程の内容を見ると、飲食業界の業績は悪化しています。
ですが、採用活動を積極的に行っている企業も少なくありません。
最後は、就活に向けて飲食業界の現状についてお話ししましょう。
- テイクアウトやデリバリーサービスを取り入れる
- 経営努力をしている企業は将来性が高い
業界全体で難しい状況ではありますが、その中でも努力をしている企業、店舗もあります。
将来性を見るポイントは、意外と簡単なのです。
中でも、テイクアウトやデリバリーサービスは、飲食業界の起死回生策になるでしょう。
大手チェーン店から個人店舗まで、サービスを実施している所がほとんどです。
通常時の経営ができないからこそ、新しいサービスに力を注いでいることが分かるでしょう。
さらに、この出来事で変わった点もあります。
それは、テイクアウト等への方向転換をきっかけに、新しいサービスや商品開発等、既存の経営の見直しができることです。
実際に、テイクアウトに切り替えたところ、経営が少しずつ回復した店舗も少なくありません。
同時に、デリバリーサービスと連携することによって、お客さんを獲得している場合もあります。
そのため、デリバリーサービスとテイクアウトは、ウィズコロナにおいても重要な内容になるでしょう。
そして、困難な状況でも新しいサービス等の取り組みを行っている企業は、採用活動も積極的に行っています。
従って、「飲食業界の悪化=採用なし」ということはありません。
特に、新しい取り組みで模索している企業ほど、人材を求めている傾向があります。
また、企業によっては新店舗拡大を進めている所もありますから、就活が厳しいと断言できないでしょう。
飲食業界を志望する場合は、このような現状に対して、どのようなアプローチができるのかという視点が大切になります。
コロナ禍における、自分の働き方や従業員の一員としての考え方が重要視されやすいことを、頭に入れておきましょう。
従来の経営スタイルで企業に貢献したいという考えは、通用しなくなっています。
まとめ
今回は、飲食業界の今後についてお話ししました。
現在の状況だと、経営状態が厳しい企業も少なくありません。
ですが、テイクアウト等、新しい戦略を考えたり、シフトチェンジしたりすることで、業績を上している企業もあります。
この方向転換にいち早く対応できている企業ほど、将来性があると言えるでしょう。
ウィズコロナ、アフターコロナにどのように対応していくのか、その視点が求められていることは明白です。