働き方改革によって、仕事の在り方も多様化しています。
すでに、テレワークで働いたことがあるという人も多いでしょう。
しかし、誰もがテレワークになって成功したとは限りません。
中には、失敗してテレワークはもう嫌だ、となった人もいるでしょう。
失敗から学ぶため、テレワークでよくある失敗例をランキングで紹介します。
よくある失敗例第4位:コミュニケーション不足
テレワークになると、基本的にほかの社員がいない中で仕事をすることになります。
そのほうが仕事に集中できるという人もいるのですが、他の人とコミュニケーションをとりながら仕事をする方がいいという人もいるでしょう。
そういった人がテレワークになったときは、孤独感に悩まされることが多いのです。
他の人と話しながら仕事をしたほうがモチベーションも向上し、刺激を受けるという人もいます。
単に、人と話しながら仕事をするのが好きという人もいると思いますが、そういったことを考えてテレワークに切り替えないと、仕事が進まなくなってしまうことがあるのです。
よくある失敗例第3位:仕事の時間が調整できない
テレワークになると、仕事とプライベートの区別があいまいになることがあります。
そのせいで、決まった時間で仕事をするのが難しくなることがあるのです。
仕事を早く終わらせるだけならいいのですが、仕事の途中で集中できなくなったり、時間になっても終わらずに働きすぎてしまったりするケースもあります。
テレワークの場合、通常は仕事を割り振られてそれを消化していきます。
そのため、終業時間になる前に仕事が終わってしまう人もいます。
その場合、追加の仕事がないか聞いてみてもいいのですが、自宅なので空いた時間はゆっくり過ごすという人もいるでしょう。
テレワークの場合、仕事中の態度などがわかりづらいこともあって、通常は残業扱いにはなりません。
あからさまに仕事量が多いケースを除いては、残業手当がつくことはないでしょう。
その点を逆手にとって、残業扱いにならないからと自分が働きたいだけ働く、という人もいるのです。
例えば、翌日までと渡された仕事を深夜までかかって終わらせて、翌朝には別の仕事を要求するなどです。
短期的なら問題はありませんが、長く続けているうちに少しずつ体調が悪化することもあります。
そうなると、仕事を休業しなくてはいけなくなってかえって離職などにつながる可能性もあるので、仕事量はきちんと守らなくてはいけません。
よくある失敗例第2位:仕事の環境が整っていない
2番目に多いのが、仕事をするための環境が整っていないままテレワークを導入するという例です。
テレワークを導入する企業は、先進的だというイメージがあります。
そのため、勢いで導入する会社もあるのです。
そういった会社は、単に出社せず家で仕事をすればいいだけ、と考えがちです。
しかし、実際には様々な準備が必要です。
パソコン一つとっても、社員が必ず持っているとは限らないので、会社から貸与できない場合はその確認からしなければいけません。
また、パソコンのスペックの問題もあります。
例えば、単に動画を見られればいいと考えて数世代前のパソコンを使っている場合、仕事に使うにはスペックが不足するかもしれません。
スペックが不足したパソコンは、動作に不安があります。
何回もフリーズして、仕事のデータが消えてしまうこともあり得るでしょう。
そのせいで仕事が進まず、効率が悪くなってしまうのです。
たいして使わないからと、セキュリティ対策をしていないこともあります。
ウイルスに感染しても盗まれる情報がないという人もいるので、対策を怠るケースは少なくないのです。
そのパソコンを使ってテレワークをすると、仕事のデータが流出する危険や、パソコンそのものがクラッシュする可能性があります。
そうなってから後悔しても、手遅れです。
それぞれの環境を確認しないで、テレワークを導入するといわれても困ってしまいます。
何のために導入するのかを考えてそれを周知し、そのうえで個人が用意するもの、会社が用意するものをはっきりと決めてから導入しないと、混乱してしまうでしょう。
よくある失敗例第1位:家族が協力しない
テレワークになると、普段は仕事をしている時間でも家にいることになります。
それは本人も戸惑いますが、家族も戸惑ってしまいます。
そのため、つい休みの日と同じように扱ってしまうこともあるのです。
夫が仕事をしているからといって、妻は家事を休むことはできません。
掃除機や洗濯、洗い物などで出る生活音はどうにもなりません。
そのせいで、仕事に集中できなくなることも少なくないでしょう。
また、家にいるからと家事の手伝いを頼まれることもあります。
また、買い物の際に車を出してほしいといわれるかもしれません。
そうして、日常的に効率が下がることも珍しくはないのです。
そうならないように、家族にも事情を説明して協力してもらえるようにしておかなくてはいけません。
家の中でも、仕事とプライベートをはっきり分けるように話しておく必要があるのです。
まとめ
テレワークは、近年普及してきた新しい働き方です。
そのため、誰もがそのやり方になれていないので、失敗することも多いのです。
それを避けるには、あらかじめ失敗することが多いケースを知っておき、対策をしておくべきでしょう。
ここで紹介したのは特に多いケースですが、これ以外にも失敗することはいろいろとあります。
どのように失敗しそうなのかを考えて、きちんと対策を練りましょう。